道路や橋が完成してあとは開通を待つばかり――といった晴れの舞台でよく見かけるテープカット。
まさに日本におけるオープニングセレモニーを代表するイベントのひとつですが、今では一般的な開通式や落成式だけでなく、開所式、展示会などさまざまな機会にこのイベントが取り入られています。
こちらのページでは、神奈川・東京を中心として、千葉・埼玉までのエリアで竣工式などの式典をトータルサポートしている「式典屋.com」が、テープカットの魅力やマニュアルについてお教えします。
初めて式典の幹事・進行をまかされた担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
開通式、竣工式、開所式、展示会などを彩るイベントとして欠かせない存在となったテープカット。
その魅力は、なんといっても「華やかな雰囲気」にあります。一本のリボンの前に並ぶ、企業やプロジェクトのキーパーソンたち。
ファンファーレの合図とともにハサミが入る瞬間の緊張感と、カットした直後の開放感、その落差もまた式典のクライマックスを鮮やかに演出します。
それでいて、面倒な準備は不要。このコストパフォーマンスの高さが、テープカット人気の秘密です。
テープカットの仕組みはいたって簡単。
極端に言えば、1本の長いリボンとこれを支えるポール、そしてハサミがあれば準備が整ってしまいます。
とはいえ、晴れのオープニングセレモニーを飾る儀式なので、イベントの規模や重要度に応じてさまざまな演出的要素が加わります。
テープカットを挙行するのに必要な標準的なアイテム一式は、下記の通りです。
テープカットがどのような手順で行われるのかを見てみましょう。
下記では一般的な開所式におけるセレモニーを例に取り、その流れをご紹介します。
1 開式宣言
会場に参列者が揃い次第、開式を告げます。
2 誘導
テープカットを担当するキーパーソンを順に呼び、定位置へ移動します。
この際、「アテンド」と呼ばれる案内役がいれば式はよりスムーズに進みます。
3 準備
キーパーソンが定位置に並んだら、アテンドが手袋とハサミを順に配ります。
配る際は手袋とハサミは黒盆に載せるのが通例です。
4 カット準備
手袋とハサミが配られたら、キーパーソンは左手でリボンを下からすくうように持ち(カットした際にリボンが落ちないようにするため)、右手にはハサミを持ってリボン右側の張り渡しテープにハサミを当てます
5 リボンカット
司会者の合図によってファンファーレが鳴り響いたら、いっせいにハサミを入れてリボンをカットします。
6 拍手
参列者一同により拍手が送られます。
7 回収
アテンドがキーパーソンからハサミと手袋を回収します。
8 終了
キーパーソンが元の位置に戻り、テープカットの儀式は終了です。
よく目にするテープカットですが、ハサミを入れるキーマンの立ち位置には一定の決まりがあります。
たとえば中央に主賓となる人物を配置し、主催者、来賓……というように地位の高い順に中央に近い位置へ交互に並びます。
1. 対象物件に向かって 並んでカットする場合 |
2. 対象物件を背に 並んでカットする場合 |
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※最も信用し、頼みにしている部下のことを「右腕」といいます。
一番のキーパーソンである①の方の「右腕」が②という配置を式典屋.comでは推奨しております。
こちらでは一般的なテープカットで採用されている司会用台本をご紹介します。
上述の手順とあわせ、参考になさってください。
皆様、本日はご多忙の中をご臨席賜りまして、誠にありがとうございます。
まもなく○○時より、オープニングセレモニーを始めさせていただきます。
いま、しばらくお待ちください。
大変長らくお待たせいたしました。 ただいまより、「 」のオープニングセレモニーを執り行います。
私は、本日司会進行をさせていただきます、「 」でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、まず初めに主催者を代表いたしまして、「 」より、皆様にご挨拶を申し上げます。
(主催者挨拶へ)
ありがとうございました。
次に、ご来賓の方々を代表いたしまして、「株式会社○○ △△△△」様からご祝辞を頂戴したいと思います。
「△△」様、よろしくお願いいたします。
※来賓全員を紹介する場合もあります
(来賓祝辞へ)
ありがとうございました。
それではここで、「 」の開催にあたり祝電を多数いただいておりますので、披露させていただきます。
(祝電披露へ/3通程度)
それではこれより、テープカットに移らせていただきます。
お名前を申し上げますので、恐れ入りますがテープの前にお進みください。
(来賓名を読み上げ)
それでは、テープをお持ちになってご準備ください。 (手袋・ハサミの配布/写真撮影)
皆さま、準備が整ったようでございます。
私が「どうぞ!」と申し上げましたら、テープにハサミをお入れください。
「 」のオープンです。
「どうぞ!」
(カットとともにファンファーレが鳴る)
(右ききの方はリボンを左手にもちその右を切る)
どうもありがとうございました。
以上をもちまして、「 」のオープニングセレモニーを終了させていただきます。